内視鏡
2017年10月30日
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内視鏡検査・治療の安全性
残念ながら内視鏡検査は100%安全な検査ではありません。次のような偶発症があることが知られています。
1)粘膜に傷がつき、稀に発熱、出血や穿孔、2)のどの麻酔薬や胃の動きを抑制する薬などのアレルギー、3)迷走神経反射による血圧低下、4)鎮静・鎮痛薬に関連する偶発症、5)腸管洗浄液に関連する偶発症などです。
日本消化器内視鏡学会の調査(2008年~2012年)では、偶発症発生頻度は上部(食道・胃・十二指腸)内視鏡検査で0.005%(経口)・0.024%(経鼻)、大腸内視鏡検査で0.011%、バルーン小腸内視鏡で0.333%(経口)・0.093%(経肛門)と報告されています。治療内視鏡の偶発症発生頻度は、ポリペクトミーで0.394%、EMRで0.569%、ESDで2.976%と報告されています。また、上部内視鏡検査で0.00013%(経口)・0%(経鼻)、大腸内視鏡検査で0.0004%、バルーン小腸内視鏡検査で0.010%(経口)・0%(経肛門)、ポリペクトミーで0.00039%、EMRで0.0011%、ESDで0.016%の死亡率が報告されています。
これらの偶発症は、最良の対策を行っても完全に防止することはできません。偶発症がみられた場合、稀ですが緊急処置や入院治療、開腹手術などが必要になることがあります。
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